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未来を切り拓く「未知への挑戦」ビジネス

期待を超えて、期待に応える。ニコンは写真好きをうならせる「写真機」を開発します【後編】(1/5ページ)

2013.12.11

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前編から続く)

 フラグシップ・クオリティーの画質で、撮影をゆっくりと愉しめるデジタル一眼レフカメラ「Nikon Df」。イメージセンサーの有効画素数は1625万画素と決して大きくない。なぜこのセンサーを採用したのかなど主な特徴や仕様の決定、そして後藤研究室のミッションとニコンの理念について、前編に引き続き、後藤哲朗ニコンフェローにインタビューした。

インタビュー/長坂邦宏 nikkei BPnet編集
構成/宮島 理

「摩耗して真鍮が見えるモックアップも作りました」

ニコンフェローで後藤研究室長の後藤哲朗さん。F3からD3系までの一眼レフのほか、交換レンズ、コンパクトデジタルカメラなどの開発を指揮。プロフィールはこちら(撮影:中野和志)

――ボディーの上面、背面、底面のカバーはマグネシウム合金のダイキャスト品ですが、趣味性の強い「Df」なら、上面カバーなどに真鍮を使ってもよかったのではないでしょうか。塗装がはげて真鍮の下地が見えるのは、写真愛好家の心をくすぐると思いますが。

後藤哲朗さん(以下、後藤) おっしゃる通りですね。実はそういうモックアップ(実物大模型)も作りました。塗料が摩耗して真鍮が見えてきたらこんなに素敵になるんですよ、と(笑)。

 しかし実際には、真鍮製の上面カバーにするとメカニカルダイヤルを受ける座をつくる必要があるなど、どんどん大きく重くなってしまうんです。

 重くてもいいから、という意見もあることにはあるのですが。

――ファインダースクリーンはマットイメージ式を採用していますが、ピントをより正確に合わせやすいスプリットイメージ式(中央部で上下に分割された像を合わせる方式)は検討されませんでしたか。

耐久性と信頼性を備えたマグネシウム合金の上面、背面、底カバー(提供:ニコン、以下同じ)
[画像のクリックで拡大表示]

後藤 スプリットイメージは精度を出すためにはカメラサイズが大型化してしまうので採用しませんでした。

 ただ、ニコンのマットイメージはピントが合わせやすいですし、ファインダー内のピント表示でアシストできる機構が入っています。

 さらに精度よくピントを合わせたい方は、ライブビューにして、15倍に拡大できるので、それを使っていただきたいと思います。

ダイヤル操作式のカメラとフラグシップ「Nikon D4」を融合(fusion)させた「Nikon Df」。35mmフルサイズのCMOSセンサーは有効1625万画素。2013年11月28日に発売されたが、現在は品切れ状態のようだ
[画像のクリックで拡大表示]
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