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未来を切り拓く「未知への挑戦」ビジネス

銀座タクシー渋滞解消のアイデアは「現場を持つ」都職員による提案だった【後編】(1/4ページ)

2013.11.21

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前編から続く)

 “銀座名物”の一つ、「夜のタクシー渋滞」が解消され、周辺エリアもスムーズにクルマが通れるようになったと評判だ。少し離れた場所にタクシーを待機させ、ETCを使って車両の移動管理を行う。このアイデアは、実は「東京都職員提案制度」で優秀賞を受賞したものだった。「現場を持つ」東京都の職員ならではの工夫が実を結んだ。前編に引き続き、東京都都市整備局の江端治朗さんに話を聞いた。

インタビュー/長坂邦宏 nikkei BPnet編集
構成/宮島 理

アイデアは「東京都職員提案制度」で最優秀賞

――「銀座1号タクシー乗り場」の渋滞が解消され、その効果は周辺にも及んでいるようですね。

江端治朗さん(以下、江端)) 今回の路上客待ちタクシー渋滞解消対策は事前に銀座の飲食店関係者にもお知らせしています。そうした影響もあるのでしょうか、外堀通りや銀座通り(中央通り)の流れもよくなったと聞きます。周辺エリアに面的な効果が見られ、好評を得ているようです。

――路上客待ちタクシー対策は東京都の職員からの提案で始まったと聞きました。

東京都都市整備局都市基盤部物流調査担当課長の江端治朗さん

江端 東京都では、1991年度から「東京都職員提案制度」を実施しています。この制度では分野を問わず、現場の改善策などについて職員がさまざまな提案を行うことができます。

 東京都は国と違い、現場を持っているという強みがあります。現場にいないとわからないこと、現場にいるからこそひらめくアイデアというものがあります。

 東京都職員提案制度の導入以降、まさに現場の第一線で働いている職員から、「こうやればいいんじゃないのか」という声がどんどん上がってくるようになりました。

 路上客待ちタクシー渋滞解消対策のもとは、2009年度に最優秀賞を受賞した「ETC(自動料金収受システム)で解消、客待ちタクシー待機列」という提案です。都市整備局の職員からの提案でした。その年度の応募総数1330件の中から選ばれています。

 提案内容は「銀座地区における深夜の客待ちタクシー待機列及び渋滞解消のため、ETC技術を活用し、遠隔地にある駐車場から乗り場までタクシーを自動的に配車し、乗り場の待機列をコントロールするシステムを全国で初めて構築」というものでした。

タクシー車両走行ルート。「築地川第一駐車場」で待機するタクシーは、銀座1号タクシー乗り場へ順次、配車される。拡大図はこちら(提供:銀座ショットガン運営協会)
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