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「下町ボブスレー」の中心は若手経営者、プロジェクトから何を学んだか【後編】(1/7ページ)

2013.10.29

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前編から続く)

 大手企業の試作品製作を主に受け持つ東京・大田区の中小企業。約4000社のうち82%が従業員1~9人と経営規模は小さい。製造業の海外進出が進む一方で、後継者不足にも悩まされるなど、厳しい現実に直面する。そんな企業が「下町ボブスレー」プロジェクトから学んだことは何か。下町ボブスレーネットワークプロジェクト推進委員会の副委員長を務める舟久保利和さん(昭和製作所社長)に話を聞いた。

インタビュー・文/長坂邦宏 nikkei BPnet編集

公式ホームページの作成、イベント活動などを自前で

――「下町ボブスレー」2号機、3号機が完成し、来年のソチ五輪だけではなく、2018年の韓国・平昌(ピョンチャン)五輪も目指していますね。プロジェクトの協力企業も1号機のときに比べ、2倍の約70社に増えたそうですが。

下町ボブスレー・プロジェクトで会計を務める舟久保利和さん。2004年、順天堂大学スポーツ健康科学部卒。06年に昭和製作所入社、11年副社長、13年8月に社長就任。33歳(写真:編集部)

舟久保利和・副委員長(以下、舟久保) 昨年の1号機のときにメディアの皆さんに盛り上げていただいたのが大きいですね。実際には加工・組み立てには直接携わらないけれど、プロジェクトの公式ホームページを作成したり、イベントや展示会を手伝ってくださる企業も多くあります。おもしろいことに、それぞれ得意な分野を持っている方が本当に多くいらして、ロゴのデザイン、ボブスレーにかけるシートづくり、運搬に使う箱づくりに至るまで、様々なことに協力していただいています。

――完全に自前でプロジェクトを動かしているというわけですね。

舟久保 そうです。お金がかかり過ぎるものは有償ですが、少なくとも加工に関しては無償で皆さんに協力してもらっています。醍醐倉庫さんがボブスレーの保管場所を貸してくださるとか、TOMOパーキングさんが駐車場にある大きな看板に下町ボブスレーのポスターを張ってPRしてくださるとか、協力企業の皆さんには本当にいろいろな形でお世話になっています。

 スポンサーの全日空さんや日本通運さんにも、海外に行くときやボブスレーを運搬するときに、大変ご協力をいただいています。

――舟久保さんも副委員長として会計を担当しています。

舟久保 私なんか力足らずなんですが、一応、最初の会議からずっと参加させてもらっています。

10月8日、大田区産業プラザPiOで行われた記者会見で披露された「下町ボブスレー」2号機(左)。1号機(右)に比べてボディ先端がシャープになった(写真は大田区産業振興協会提供、以下同じ)
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