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打倒フェラーリの「下町ボブスレー」、大田区中小企業が世界に挑戦状を叩きつけた【前編】(7/7ページ)

2013.03.21

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「ゴムっつってもいろいろあんだよ」

――10日間の短納期で一発組み上げ。大田区の力を持ってすれば、技術的には問題なかったということですか。

奥田 ボブスレーの製作なんて初めてのことなので、戸惑ったことも多かったですね。たとえばゴムの部品があると、設計図には「材質 ゴム」としか書いてない。そうすると、ゴムを扱っている会社の社長は「ゴムっつってもいろいろあんだよ」とボヤく(笑)。そこから、「じゃあ、どういうゴムなのか」ということを、実際のそりを見て類推していったわけです。

 このように、参加した町工場の人たち全員が協力し合うことで、問題は見る見るうちに解決していきました。

――部品の中には、溶接構造を見直して一体成形するといった工夫をされているものもあるとか。

2012年5月23日に行われた「プロジェクト説明会」。この後、本格的に開発がスタートした。左端がプロジェクト推進委員会委員長の細貝淳一・マテリアル社長
[画像のクリックで拡大表示]

小杉 たとえばダンパーと呼ぶ部品があります。通常は内側に補強材を溶接して作られますが、これを削り出しの一体構造にしています。そうすることで強度が増し、軽量化することもできますからね。大田区のノウハウがそうした点にも生かされたと思います。

 選手からも、一目見ただけで「フレームの作りが丁寧だ」との評価をいただきました。

――下町ボブスレーの1号機には、どれくらい費用がかかりましたか?

小杉 そりの設計・製作・材料費で1800万円くらいかかっています。そのうち、1000万円は大田区の新製品新技術補助金を受けていますが、残りは参加企業が負担しています。それに加工費などは参加企業が無償で協力して下さっているので、実際にはもっと多くの費用がかかっています。

後編へ続く)

「下町ボブスレープロジェクト」へのご協力のお願い
 下町ボブスレー2号機の製作を予定しており、その製作費はもちろんのこと、完成後も試走遠征など多くの費用がかかります。公益財団法人大田区産業振興協会ではプロジェクトの趣旨に賛同していただける方から寄付を募っています。詳しくは「寄付金に関するお願い」まで。
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