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未来を切り拓く「未知への挑戦」ビジネス

打倒フェラーリの「下町ボブスレー」、大田区中小企業が世界に挑戦状を叩きつけた【前編】(6/7ページ)

2013.03.21

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「加工賃は無償で作ってほしい。納期は2週間だ」

――フレームの製作だけで33社も関わっているのですね。

小杉 フレームを作るのに120くらいの部品が必要で、その分だけ協力していただく企業が多くなります。それぞれの得意分野に応じて分担していただき、設計が終了してから10日間という短納期で製作されました。しかも、一発で組み上げることができました。大田区の強みが発揮できたと考えています。

 設計図面には書かれていないような細部を各企業がそれぞれ工夫し、組み上げをイメージした部品をしっかりと作ることができたのです。それだけ、大田区のものづくりの総合力が高いということだと思います。

タイトル
カウルを取り外して見た内部構造。赤い部分がフレーム。前に乗り込む選手がランナー(刃)の動きを操作する。黒いボディはCFRP製だ
[画像のクリックで拡大表示]

奥田 昨年9月18日、参加企業が集まって設計図を広げて打ち合わせをした時も、1人がすべて段取りをつけたわけではありません。

 細貝委員長が「夢を実現したいから、悪いけど加工賃は無償で作ってほしい。納期は2週間だ」とお願いすると、町工場の人たちが「じゃあ、俺はこれを作る」「俺はこっちだ」という形で自然と分担が決まっていったという感じです。

 もっとも作るのが難しそうな部品は最後まで残ります。すると、「残ったのは俺が全部やってやるから」とカッコつける人も出てきたりする(笑)。この途方もない夢物語に、みんなが大まじめに乗ってくれたことに、大田区の団結力を感じましたね。

 さらに、11月1~6日に開かれる日本国際工作機械見本市(JIMTOF)への展示が決まっていたので、「11月1日に間に合わせるためには、2週間後に部品を集めてちゃ遅いだろう」とみんなの方から言ってくれ、みずから納期を短縮してくれました。ものづくりの世界では、JIMTOFは2年に1度の最大のイベントですから、ここに置かせてもらえるのはすごいことだとみんなわかっていたんです。

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