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未来を切り拓く「未知への挑戦」ビジネス

打倒フェラーリの「下町ボブスレー」、大田区中小企業が世界に挑戦状を叩きつけた【前編】(5/7ページ)

2013.03.21

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仙台大学所有の外国産そりを分解して徹底研究

――プロジェクトにはどのような企業が参加しているのでしょうか。

小杉 まず、全体設計を担当しているのが自動車の軽量化設計技術などで知られる童夢カーボンマジックです。童夢カーボンマジックは滋賀県の企業ですが、「大田区がやるなら」ということでプロジェクトに参加していただきました。大田区では炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製のカウルを作る設備がなかったものですから、レーシングカー開発で有名な同社に協力をお願いしました。

 最初は仙台大学の所有する外国産のそりをお借りして、それをすべて分解して分析し、設計図へと落とし込んでいきました。その際、3次元データの解析については、品川区のソフトウェアクレイドルに協力していただいています。

 また、加藤孝久・東京大学工学系研究科教授に、ボブスレーのランナーと呼ばれる刃(エッジ)の設計をお願いしています。このランナーはボブスレーのそりの中でも重要な部分で、競技規則が一番厳しいところです。滑りを左右する部品なので、欧州メーカーもノウハウを外に出しません。

 昨年11月に完成し、レークプラシッドへ持っていった試作機(第1号機)では、ランナーはスイス製でした。年内には日本製のランナーを実現し、2号機に採用したいと考えています。ただし、材料はスイス製を使う決まりになっています。

 大田区としては、部品図に落とし込む作業(フレーム部品化設計)を細貝社長のマテリアルが担当しています。大田区の町工場を中心に、部品協力企業は33社、その他協力を入れると約40社がプロジェクトに参加しています。

「下町ボブスレー」1号機。赤い部品の下に見えるのがランナーと呼ばれる刃(エッジ)。合計4枚ある。前方横の見える金属色の部品がダンパーと呼ばれる緩衝部位
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