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未来を切り拓く「未知への挑戦」ビジネス

打倒フェラーリの「下町ボブスレー」、大田区中小企業が世界に挑戦状を叩きつけた【前編】(2/7ページ)

2013.03.21

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「B to B」の製品や守秘義務により、大田区をPRしにくい

――現地には大田区の技術者も「メカニック」として行ったのですか。

大田区産業振興協会広報チームリーダーの奥田耕士さん
撮影/中野和志

奥田耕士さん(以下、奥田) 1人の技術者が2週間ほどチームに帯同していました。いろいろと大変だったと聞いています。

 そりの全長は3.2メートルあるんですが、実は航空貨物のパレットも3.2メートルなんですね。ちょうど載せることができない。そこで、そりを二つに分解して空輸しました。

 それを現地で技術者が組み立てたわけですが、170キロほどある重たいそり本体をよく1人で組み立てたと思います。選手や監督にも手伝っていただきながら、何とか組み上げて調整したようですね。

――そもそも大田区でなぜボブスレーを作ろうという話になったのですか。

小杉 大田区はものづくりの町として有名ですが、一般の人が目にするようなものを作っているのではなく、産業機械をはじめ「B to B」の製品や部品が多いんです。それに守秘義務などがあり、なかなかPRしにくいのが現状でした。

 一方、大阪・東大阪市では人工衛星「まいど1号」、東京・墨田区では深海探査機「江戸っ子1号」の開発・実験が工業地帯の振興策として行われていました。大田区にはそうした「象徴」がなかったので、何かできないかといろいろ考え始めたのです。

 大田区の強みは大量生産ではありません。多品種少量の生産が得意で、付加価値の高いアスリート向けのスポーツ用品に目を付けました。

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