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経営改革の巨人たちが残した名言ビジネス

経営の巨人たちの名言:「トップの心得を説くのではなく、下からイノベーションの種が出てくるようにしむける」(佐治敬三)(1/3ページ)

2013.02.14

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 ある分野で成功を収め、市場を支配していたとしても、そこに安住することなく新たな市場を開拓していく。その精神を体現していたのが、サントリー創業者・鳥井信治郎の次男であり、自身もサントリー会長を務めた佐治敬三だった。

「封建制下の藩制の如く」だったビール市場

 戦後、佐治がサントリー(当時は寿屋。1963年にサントリーに社名変更)で働くようになった頃、サントリーはウイスキー業界の巨人だった。しかし、佐治はあえてビール事業への進出を目論んでいた。

 実は、サントリーは戦前からビール事業に進出していたが、戦時体制の影響もあり一度は撤退している。昭和35年(1960年)、佐治はビール事業進出を鳥井に提案。すると鳥井は、「やってみなはれ」とだけつぶやいたと伝えられている。

 佐治は当時のビール業界をこう振り返る。

 「当時のビール市場は、寡占の弊害で、どのビールを飲んでも味は変わらない。原料1つとってもすべてが割当制であり、自由な輸入などは思いもよらず、国内の麦生産者にまでカルテルの網がはりめぐらされて他社を一歩たりとも入れさせない。まるで封建制下の藩制の如くであった」(『佐治敬三:へんこつ なんこつ』より)

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