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イノベーションとリーダーシップビジネス

第5回 「あいつに任せれば何とかなる」という人材を育てる。若手は「あいつ」になれ(1/7ページ)

2013.01.10

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 前回は全員がイノベーターになることが大事で、それぞれが「違うものに触れる」という経験が重要であることまでお話ししました。

 ある分野についての知識や技術を持つことは大事ですが、一つのことだけをずっとやっていると、それについてはよく知っているけれども、発想が広がらない。何となく煮詰まってしまう経験は誰にもあるでしょう。また、問題に直面すると、誰でも今までの経験や知識で判断しようとします。

 すると、これまでとは全然違う状況に置かれたり、違う分野に足を踏み入れると、途端に判断基準を失って、途方に暮れることになります。

価値観を揺さぶられる体験をしてみる

「朝5時台に電車に乗れば、まったく違う景色が広がってきます。違うものに触れる経験が大切」と語る石倉洋子・慶応義塾大学教授
撮影/中野和志

 あまり知らないほうが原点にかえった疑問や問題意識を持つことが多いので、全く新しいアイデアの発端や新しい切り口での見方が出てくることもよくあります。阿吽の呼吸、暗黙の了解、なあなあでやっていては、結局、過去の踏襲、小さな改善になってしまい、斬新なことはできない、ということになりがちです。

 経験も知識も価値観も全然違う人たちに触れることで、「今まで私がやってきたことは一体何だったのだろうか」という疑問を抱く。そこから新しいアイデアも出てくるんだと思います。

 海外に行くことも、イノベーションの視点から大きな意味があります。たとえばドバイに行ってみると、今まで日本では常識と思っていたことと全く違う価値観で社会が動いています。「どうしてドバイの人はこういうやり方でハッピーなんだろう」と考える。日本のやり方ではないが、それぞれうまく動いている世界を見ることで、価値観が大きく揺さぶられるわけです。

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