トップ > 竹中平蔵「複合連鎖危機」時代の経済リテラシー学 > 竹中平蔵:第6回 「大阪維新の会」には民間主導の骨太な政策を期待したい

竹中平蔵「複合連鎖危機」時代の経済リテラシー学ビジネス

竹中平蔵:第6回 「大阪維新の会」には民間主導の骨太な政策を期待したい(1/6ページ)

2012.06.18

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 社会保障改革の棚上げ、環太平洋経済連携協定(TPP)論議の中断など「決められない政治」が続く民主党の野田政権。そんな日本に外からスペインやギリシャなど南欧危機の不安が忍び寄る。閉塞感の漂うなか、既存政党に代わって期待を集めるのが橋下徹大阪市長が率いる地域政党「大阪維新の会」だ。今回は南欧危機の影響、大阪維新の会への期待について話をうかがった(これまでのインタビューはこちらをご参照ください)。

インタビュー/長坂邦宏 nikkei BPnet編集
文・構成/宮島 理

日銀が十分な金融緩和をすれば、日本への影響は限定的

――ユーロ危機はヨーロッパだけの問題ではなく、日本にも影響を与えると言われています。その影響について、どのようにお考えでしょうか。

竹中平蔵氏(以下、竹中) リーマンショックの時には、当初、日本の銀行は直接的なダメージを受けないと考えられていました。しかし、日本はマイナス成長となり、アメリカやヨーロッパよりも低い成長率となりました。この経験はきわめて重要です。

 金融危機というのは、貿易を通じて世界経済を悪くする作用があります。リーマンショック後の日本はまさにそれでした。輸出の減少と円高を通して日本経済は悪化しました。

 その意味で、もしユーロ危機が深刻になれば、日本も間違いなく影響を受けることになるでしょう。日本の金融機関は、ヨーロッパの金融機関とはそんなに強くつながっていませんが、ユーロ危機で円高になれば、貿易を通じて日本経済も悪くなります。

 もっとも、日銀が十分な金融緩和をすれば、円高も和らぎますから、日本への影響も限定的なものになります。リーマンショックの時には、日銀が金融緩和を十分にしなかったので、日本経済は大きく落ち込みました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連トピックス

    • 会員登録 ログイン
    • マイフォローとは?
    nikkei BPnet 会員サービス
    トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

    おすすめ情報【PR】

    締切間近のセミナー