破壊的イノベーションの理論を教育研修に当てはめる
島さん
島です。それでは前回申し上げました通り、教育研修の破壊的イノベーションということを考えてみま したので、それを発表します。
教育研修も重厚長大な時代ではない
私は、教育研修も重厚長大な時代ではないと思うのです。
Web 2.0的なインターネット生活が定着しつつある今、新しい知識を取り入れて何か成果物を作ろうと思ったら、どこかに講座を受けに行くよりも、まず必要な情報を適宜Googleで検索するのが普通です。検索結果を使ってさっさと成果物を作ってみて、それをSNSやWeb上に公開し、知り合いから意見をもらって改良していく方が従来のやり方よりも速かったりします。教育研修もそうなっていくと思うのです。
例えば、「eラーニング2.0」というキーワードで検索するといろいろと出てきますが、テスト問題を共有するサイトというのがあります。誰でもクイズ感覚で問題を出して全国で競い合う、という趣旨のサイトです。テストを出したい人が、理解を共有したい元資料から簡単に問題を作って、そしてコストのかからないインフラの上で一斉にテストしたり、コメントし合ったりできるのです。
時間と手間をかけて教育研修を企画・実施するよりも、社内で周知徹底したいコンテンツを持つ部門は、コンプライアンス知識にせよ、新商品知識にせよ、すぐにテストを作って公開し、賞金付きの社内コンテストをして、ついでにコメントも集めればいいのです。それを従来の教育研修形式でやろうと思ったら3ヵ月かかりますが、自分でテストを作る方式だったら、1日あればアップして配信できます。
知識のテストだけではありません。例えば、あるべき能力基準や行動モデルに照らして自分がどれくらい身につけているか、ということを周囲の人にアンケートして評価してもらい、その集計結果だけすぐにチェックできるような、そんなツールも既にあります。
テストや評価のツールだけではなく、パワーポイントや音声解説やあるいは動画も含めて、簡単に教材パッケージ化して配信できるソフトも最近ではありますから、学習させたいコンテンツを持つような部門は、自分でそのようなツールを持って配信すればいいのです。
そうやって、必要な学習を必要な時に必要なだけいくらでも提供できる、そんな仕組みがアルファ社の中に組み込まれて、それが現場によって活用される、そういうコンセプトを強調すべきだと思うのです。
そのようなことを構想しつつ、今回の能力開発プログラムを、米ハーバードビジネススクールのクリステンセン教授の「破壊的イノベーション」の理論に照らしてみることで、今回のプログラムの意味や成功させるための留意点が浮かび上がってきましたので、それを発表します。ちょっと人材開発分野っぽくはありませんが(笑)、近年の最も影響力ある戦略理論を人材開発にあてはめてみるものですので、聞いてください。
今回方針をまとめたプログラムは、職場で問題を解決しながら自分たちで学ぶことを支援する、言わば「軽くて速いプログラム」であり、破壊的イノベーションに該当するのではないかと考えたのです。軽くて早いプログラムにより、重厚なプログラムでは難しい、次のようなメリットを引き出すことができます。
- 内容を、目的や各現場に合わせて自由に作れる。
- 知識の更新や現場の課題の変化に合わせて、内容を素早く更新できる。
- すぐに始められる。初期投資が最小限ですむ。
- その場ですぐに効果が出やすい。
- ラインマネージャーの人材育成能力を引き出せる。






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