日本ではあまり見かけないが米国では睡眠誘導用にホワイトノイズ発生器が販売されている。雨の音のようなザーッという音が一定時間流れる小型の機械だ。意味のないザーッというホワイトノイズを聞いていると眠くなる。同じ原理で、iPodにザーッという波の音など自然音を入れておくとリラックスや睡眠誘導に使えるし、仕事の集中にも使える。
ビジネスマンで寝付きの悪い人は多い。頭脳を酷使する仕事の後は眠りが浅くなりがちだ。手軽な睡眠誘導はニーズが高い。米国の著名な健康指導者アンドルー・ワイル博士はホワイトノイズ発生器を勧めている。「癒す心、治る力 自発的治癒とはなにか」より。
深い眠りをさまたげる原因のひとつに騒音がある。犬の吠え声から車の音まで、気になるとなんでも騒音になる。耳栓よりもいい簡単な方法は、やすらぎをあたえるような音を出す電子機器、ホワイトノイズ発生器を一台買うことだ。白色光に可視光線のすべての周波数が含まれているように、ホワイトノイズには異なった多く波長の音波がふくまれている。シャワーヘッドから水が流れているような音が基本で、たいがいの機器は豪雨の音からリズミカルな波の音まで、自分で調節できるようになっている。そして、その音には騒音を遮断し、こころを静める効果がある。

米国から購入したホワイトノイズ発生器。手のひらに載るサイズでホワイトノイズ以外に各種の自然音も出る。心音も出る。これで赤ん坊が泣き止むかと思ったがダメだった。
10年以上も前になるが私は同書を読み、各種自然音の出るホワイトノイズ発生器を米国から購入した。玩具のような機械で、本格的に目が冴えて眠れないときには効果がないが(その場合は無理して眠ろうとしないほうがいい)、些細な騒音が気になる夜などによく利用した。
当初睡眠誘導に使っていたホワイトノイズ発生器だが、仕事や読書で集中したいときにも利用するようになった。睡眠誘導用のホワイトノイズが、逆に集中に使えるというのも不思議なのだが、体感としては効果がある。医学的な根拠もあるだろうと長年思っていたが、NHKためしてガッテン「脳もビックリ! 集中力アップ大作戦」で証明の実験があり得心した。
現在ではホワイトノイズ発生器の音よりも、iPodに入れた自然音を活用している。活用にあたっていくつかノウハウがあるので紹介しよう。



テクニカルライター。1957年東京生まれ。国際基督教大学卒業後、同大学院で言語学を学ぶ。1990年前半友人と翻訳・テクニカルライティング事務所を経営。1994年末、インターネットによる遠隔地業務可能に合わせフリーランスとなり沖縄に移住。2002年東京に戻り現在に至る。「日経クリック」(現在休刊中)で10年間Q&Aを担当。日経トレンディネット










