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森永卓郎 厳しい時代に「生き残る」にはライフ

「年金は早くもらったほうが得だ」――デフレが加速する年金の繰上受給(1/5ページ)

2012.02.21

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放置される「マクロ経済スライド」未実施分
 

 政府が2011年12月24日に決定した来年度予算案のなかで、年金の特例水準を2012年度から3年間で解消し、その第一弾として2012年度の年金を0.9%引き下げることが正式に明らかになった。

 デフレに突入して消費者物価が下がっているのにもかかわらず、高齢者の生活に配慮して年金支給水準を引き下げなかったため、いまの年金水準は本来より2.5%割高になっている。持続可能な年金制度とするために、それを解消するというのが年金削減の理由だ。

 しかし、以前にも本稿で指摘したように、「物価スライド」の未実施だけではなく、いまの年金制度は2004年に導入した「マクロ経済スライド」も一度も発動していない。

 マクロ経済スライドとは、年金を支える現役世代が減少する分(毎年0.6%)と平均寿命が伸びることによって年金受給者が想定以上に増える分(毎年0.3%)は、年金給付の削減でまかなうというものだ。つまり少子化・高齢化の影響を年金給付の水準を引き下げることで調整しましょうという仕組みで、これにより毎年0.9%ずつ年金給付を下げないと年金制度がもたない。

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