トップ > 森永卓郎 厳しい時代に「生き残る」には > 秒読みに入った公的年金崩壊 ――解決には緩やかなインフレへの転換が不可欠

森永卓郎 厳しい時代に「生き残る」にはライフ

秒読みに入った公的年金崩壊 ――解決には緩やかなインフレへの転換が不可欠(1/6ページ)

2012.01.17

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ようやく物価スライド実施に取り組む厚労省
 

 2011年11月23日、行政刷新会議の「提言型政策仕分け」の中で、年金給付が本来よりも高い水準で支払われていることへの批判が相次いだ。このため、小宮山洋子厚生労働相は、次年度から3年間で年金給付の引き下げに取り組む考えを表明した。

 公的年金では、物価変動に対応するため、消費者物価に応じて給付水準を調整する「物価スライド」という仕組みが採られている。本来、物価が上昇したときに年金の価値が目減りするのを防ぐための仕組みだが、逆に物価が下がった時には年金が減額されることになっている。

 しかし、高齢者の反発を恐れた政府は、デフレが続いたこの10年で、何度も年金水準の引き下げを見送ってきた。その結果、現在の年金給付は物価スライドを実施した場合の本来の水準より2.5%も割高になっている。これまで、物価スライドを完全実施しなかったことによる過剰給付の累計は7兆円にも及んでいる。

 小宮山大臣の発言は、これを3年間で本来の水準に戻すというのだ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ログイン
  • マイフォローとは?
nikkei BPnet 会員サービス
トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

ランキング一覧を見る

おすすめ情報【PR】

締切間近のセミナー