小さな窓には何もついていなかった

 周囲は戸建て住宅の建ち並ぶ住宅地。表通りからL字型に伸びたミニ開発の道路。そこに並ぶ家々の一番奥の個所に鹿野さんのお宅は建つ。鹿野さんの敷地の道路に面する箇所にはカーポート、その奥に両脇を隣家にはさまれる形で2階建てが建つ。ミニ開発の住宅地によくある敷地割りだ。表通りから建物の周囲にはほとんど目は届かない。

 建物は2010年4月に完成した建て売り住宅。鹿野さんはここに、近所のマンションから家族3人で2011年8月に越してきた。

 「勤務地の近くに越そうと考えていましたが、子どもが地域の保育所に入れたことから地元で探すことにしました。やはり、町を知っている安心感もありますし。価格も手ごろだったので、ここに決めました」。鹿野さんはそう話す。

 地域の治安状況はどうなのか。鹿野さんは「管轄する警察の話では、空き巣被害が年に数件、引ったくりが同じく数件起きているそうです。住宅街で、とりたてて治安が悪いという地区ではありません」と話す。

 住宅を購入するにあたっては、防犯面を強く意識することはなかった。それでも、意識がゼロだったわけではない。「1階の大きな窓にはシャッターが取り付けられていましたが、小さな窓には何も付けられていませんでした。『最低限、これくらいは』との思いから、面格子を取り付けるようにしました」と鹿野さん。