財政赤字の日本には、金利上昇のリスクがつきまとう
国内では低金利時代が長く続いているので、大部分の人は金利が上昇するといった事態を想定することは難しいだろう。
金利上昇は、一般的には「景気が良くなる→資金需要が高まる→金利上昇」というシナリオで起きる。長らくデフレで苦しんでいる日本が、こうした上昇トレンドに乗ることは、当面難しそうだ。
しかし、注意しなくてはならないのは、もう一つ、日本の信用力低下が原因となる金利上昇のシナリオがあることだ。
国は財源を確保する目的で国債を発行する。これは借金を意味するが、この借金増大による財政の不安定化が国の信用力を低下させることにつながり、その国の国債は買われなくなる。つまり、「買い手が減少する=供給に対して需要が減る」ことによって、債券価格(国債の価格)は下落する可能性が高まる。
長期金利は、10年国債の利回り(注1)がベースになっているので、国債の価格が下落することで、金利上昇というリスクが高まる。
(注1)利回り(%)=1年あたりの利益÷投資額(購入価格)となるので、価格が下がる(分母が小さくなる)と利回りは上昇することになる。



