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パニックを解決するには、需要抑制ではなく十分な供給確保を
 

 前回のトイレットペーパー騒動でも、今回の騒動でも、明らかなことは、パニックを鎮めるためには需要をコントロールするのではなく、「十分な供給を確保する」ことで対応しなければならないということだ。

 その点で、政府は、パニックへの対応で重大なミスをした。例えばガソリンだ。地震から10日目を迎えた3月21日、私の住む埼玉県所沢市では、ガソリンスタンドの行列が3キロにも及んでいた。しかもガソリンが全員に行き渡る前に品切れして、スタンドは軒並み閉店したのだ。

 ガソリンについては、石油精製基地が震災で稼働できなくなるという厳しい供給力制約があったのは事実だが、それだったら、緊急にガソリンを輸入すればよいだけの話だった。

 また、政府は石油の備蓄放出の決断が、決定的に遅れた。日本は70日分の石油備蓄を持っているが、3月14日に取り崩したのはわずか3日分のみで、3月21日になってようやく22日分の備蓄を放出した。危機のときにすぐに利用できないのでは、何のための備蓄か分からない。

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