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夏原武「隣は詐欺師」――ついに来た「すぐそばに詐欺師」の時代ライフ

「イラクのディナール投資」という「叶わぬ夢」。高齢者だけでなく、若者も「マルチ商法」で食い物にされる現状を暴露する!(4/7ページ)

2010.07.29

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イラクディナールの裏の「闇」
 

 米ドルやユーロ、日本円などは世界に信任された国際通貨で、多くの国で他の通貨と交換することが可能だ。しかし発展途上国の通貨などは、それが無理。今や世界第2位の経済大国といわれる中国の人民元だって難しいのに、イラクの通貨など替えてくれるところがあるわけない。

 それに考えてもみてほしい。あなたが数百万円分のイラクディナールを買ったとして、それが業者の言うとおり10億円に値上がりしたとする。換金のため、10億円相当の現金を持ってイラクに行くのかということだ。そのときの現地の状況はわからないが、10億円だろうと1000万円だろうと、常識的には申告が必要だろう。

 ちょっとネットで検索するだけで、過去の話だが「イラク入国時に、出国時に200ドル相当しか持ち出せない」と係員に言われたとか、賄賂を要求されたとか、そういう事例にヒットする。そんな国に大金を持って入って、銀行で大量の両替を交渉し、無事に米ドルなりに交換して帰ってこられる自信があるのかということだ。

 万一成功したとして、日本や他国への入国時に「1000万ドル持ってます」と申告するのだろうか。

 それとも律儀に200ドル相当ずつ小分けに何度も持って行くか、旅費が1000ドルくらい掛かっても。

 米ドルやユーロは日本でも簡単に日本円に替えられるから、仮にこれらをレートよりも安く入手できるなら、たしかに儲かるかもしれない。昔「闇ドル売買」商売が存在した頃は、公定レート以上の取引ができたため、儲けることができた。

 ただし、現在ではそんなものは存在しない。ドルやユーロで儲けるには直接換金したりFXでポジションを持つなどして、通貨の相場変動を眺めながら賭けに出るしかないのである。

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