トップ > 夏原武「隣は詐欺師」――ついに来た「すぐそばに詐欺師」の時代 > 「イラクのディナール投資」という「叶わぬ夢」。高齢者だけでなく、若者も「マルチ商法」で食い物にされる現状を暴露する!

夏原武「隣は詐欺師」――ついに来た「すぐそばに詐欺師」の時代ライフ

「イラクのディナール投資」という「叶わぬ夢」。高齢者だけでなく、若者も「マルチ商法」で食い物にされる現状を暴露する!(2/7ページ)

2010.07.29

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「数百倍に!」というイラクディナール業者の言い分
 

 疑似通貨でなく、外国通貨取引はどうか。これもFXなどで身近になりつつある。結論を書くなら、「ユア・オウン・リスク」である。「儲ける人がいれば損する人もいる」経済原則を理解した上で参加しなくてはいけない。

 証券の世界では、信用取引ではなく「現物を所有」すれば、「リスクは軽減する」とされる。たしかに価値が下がったとしても、現物(株券)を所有していれば、倒産や解散でもない限り、無価値にはならない。

 だが、この論理は外国通貨にはまったく通用しない。

 インターネットで「イラク ディナール紙幣」と検索してみてほしい。ふたつの相反する検索結果に遭遇することになる。

 ひとつは、ディナール紙幣の将来性を謳い、「とてつもなく有利な投資になる」と誘うもの。もうひとつは、「詐欺同然」「危険」と注意を促すものだ。

 まずは前者の宣伝文句を見てみよう。

 ――イラクの通貨であるディナールは、イラク政情により価値が暴落している。したがって、安い値段で入手できる。しかし、原油埋蔵量が膨大な同国の経済が復興すれば、交換レートが数百倍になる。今のうちに安く入手し同国復興を待てば、とてつもない利益を得られる。

 これが宣伝文句だ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ログイン
  • マイフォローとは?
nikkei BPnet 会員サービス
トピックを選ぶ!フォローする 自分のメディアを組み立てる! マイフォロー

ランキング一覧を見る

おすすめ情報【PR】

締切間近のセミナー