「白羽の矢が立ちやすい」家

 警察では3度の被害で犯人は別と考えられており、1件だけ犯人が捕まっている。

 1階のほとんどの窓に面格子を取り付けたのは、3度目の被害に遭った後だ。「工務店からの勧めに従って、取り付けを決めました」と森さん。人の出入りを前提とする掃き出し窓を除くと、1階はすべての窓を面格子が守る。

 現在ふたりで暮らす森さんご夫婦にとって、この面格子は安心材料のひとつだ。「今はもう、ふたり揃って留守にすることはほとんどありません。それに面格子を取り付けています。これでまた侵入されたら、もう仕方ない」。森さんはおおらかに構える。

 しかし一度は就寝中に狙われた過去がある以上、「留守にしないから大丈夫」とは、なかなか言い切れない。家人が家にいる日中や夜間に気付かれないように事に及ぶ「居空き」や「忍び込み」という手口もあるほどだ。面格子を取り付けているとはいえ、防犯性の程度を改めて確認しておく必要はあろう。

 泥棒被害の様子をひと通り聞き終えたところで、甘利氏は第一印象を語る。「外から見た印象で言うと、泥棒に狙われやすい。道路側から見たとき、ぱっと目立つからです。しかも、脇に水路が流れていて、近くを通る人の目が期待できない点も問題です」。

 なるほど、過去3回も泥棒被害に遭ったのは、無理もないのかもしれない。ただ、不幸にも「白羽の矢が立ちやすい」家となると、防犯性を一定程度確保するには、それなりの対応が求められる。森さん宅の造りはどうなのか、室内外を見て回る。