「網入りガラス」の防犯性能は、「普通のガラスと同じ」!

 2度目の被害は、それから約10年後。夜間、すでに森さんご夫婦が床に就いていた時間帯に、ダイニングキッチンの勝手口から「忍び込み」の手口で侵入された。

 泥棒は勝手口ドアの明かり取り用ガラスを割り、室内側に手を差し入れて、サムターンを回して錠を開けたようだ。このときは、リビングの貴金属類を盗まれている。

 ダイニングキッチンといえば、森さんご夫婦の寝室の隣。つまり1回目の侵入口の脇になる。

 「引き戸を閉めていたせいか、まったく気付きませんでした」(森さん)

 当時同居していたお子さんは異変に気付いたらしいが、幸いなことに泥棒と鉢合わせにはならず、事なきを得た。

 森さんは「対策として、勝手口ドアのガラスを網入りガラスに取り替えました」と当時を振り返る。どうやら「金属製の網目が入ったガラス」を「防犯性の高いもの」と、よくある誤解をしているらしい。専門家であるセコムIS研究所の甘利康文氏は、こう説明する。

 「網入りガラスは防火用で、防犯用ではありません。網は火災の際にガラスが飛散するのを防ぐためのものです。泥棒が侵入のために割る場合、それを防ぐ性能は普通のガラスとほとんど変わりません。網入りガラスは、「防犯ガラス」では無く、それを誤解している方が非常に多いので注意が必要です。」(甘利氏)

勝手口ドアのガラスは被害後に網入りに交換済み。しかしこの網入りガラスの防犯性能は、実は普通のガラスとほとんど変わらない。多くの人が誤解している点だ。