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「3回も泥棒が入った家」――その防犯弱点は、家の裏手に集中していた! 「弱点の多い家」でも低コストで防犯性能を高められる、「住まい方の工夫」とは!?

編集協力/セコムIS研究所 甘利康文氏
文/茂木俊輔
写真/中野和志
2010年 9月1日

3度も泥棒にやられた住宅の弱点が判明!
 

 今回防犯診断に訪れたのは、過去20年の間に3回も泥棒に侵入された森さん(仮名)のお宅だ。

 新築間もない約20年前に初めて被害に遭って以来、10年ほど前に2度目、5年ほど前に3度目と、泥棒被害が続いている。いずれも別犯人と推定されること、新築当時から現在まで定期的に狙われ続けていることから、「泥棒を惹き付ける」強烈な防犯欠点があるのは確実と考えられる。

 この取材でずいぶんいろいろなお宅を診断してきたが、3度も泥棒にやられたお宅は初めてだ。

 被害を経て1階窓の大部分に面格子を取り付けた今、「これでまた侵入されたら、もう仕方ない」と腹を括っている様子の森さん。防犯性の程度を専門家に見立ててもらおうと、診断を依頼してきた。

 森さんのお宅が立地する住宅地を目指して農地を貫く真っ直ぐな道を行くと、真正面に白い外装材に覆われた2階建てが見えてくる。こんもりした緑の山影を背後に壁面の白さが映える。景色の中に埋没しがちな周囲の家に比べると、建物の大きさがひときわ目立つ。あの家がそうに違いない。――直感ながら、確信を抱く。

 直感は見事に的中。白い家はやはり、森さんのお宅だった。敷地の両脇には水路。裏には農地や林地が広がる。周囲は、戸建て住宅がぽつりぽつりと散在する住宅地。森さんのお宅は、その端に位置する。隣家との間に余裕がある上に開放感の高い造りなので、建物裏手にラクに回り込むことができる。もちろん泥棒にとっても同様だ。

 防犯診断に入る前にまず、過去3回にわたる泥棒被害の様子を、森さんから聞いておく。あらましは次の通りだ。

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