過去の空き巣経験で、防犯対策に目覚める

 今回防犯診断を依頼してきた鹿野さん(仮名)のお宅は、典型的な郊外住宅団地にある。農地として利用されてきた土地を区画整理して宅地として整備した一角。目の前には、宅地造成につきものとも言える調整池が広がる。新築した家に昨2009年3月に越してきた。

 鹿野さんによれば、以前住んでいた賃貸住宅で泥棒の被害を受けた経験があることから、この場所に新しく家を建てるにあたっては、防犯に留意して、オプションの防犯部品なども取り入れたという。

 「空き巣に入られたことで、知らない人間が自分たちの生活空間に土足で侵入したことの不気味さや『もしかすると盗聴器を仕掛けたりしていないか』『また空き巣に入られるのではないか』という不安に、しばらく悩まされました。被害を受けて以来、防犯には関心が高くなりました」(鹿野さん)

 しかし新しい家がいざでき上がってみると、気になる点が目に付く。鹿野さんは打ち明ける。「建物正面のカーポートや裏手の収納庫から、2階に侵入されてしまうのではないかと心配です。周辺に空き巣やひったくりの被害が案外多いので、気になっています」。

 こうした経緯から、鹿野さんは防犯診断を依頼してきた。新しく越してきた家の防犯性はどう評価できるのか、鹿野さんが心配するように2階に侵入される恐れはどの程度考えられるのか、さらに対策を講じるとすればなにをすればいいのか……。セコムIS研究所の甘利康文氏とともに診断していこう。