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「6月は残業はするな!?」 ――「給与明細を開くこと」から、「幸せお金生活」が始まる。

税理士 中村健二
2010年 6月8日

「税込み年収はいくら?」に答えられますか?
 

 「あなたの月収(年収)は、税込総額でいくらですか?」と質問されて、あなたはすぐに答えられるだろうか。同じ問いを私の周りで投げかけてみたが、答えられる人は少ない。多くの人が戸惑い、口ごもる。

 彼らが口ごもるのは、別に「自分の給料を知られたくない」からではない。実は自分の「税込月収(年収)」を知らないからだ。

 さらに、「あなたは1年間にいくらの所得税を払っていますか?」と聞いてみる。こうなると、ほとんどが答えられない。

 ある人が言うには、「銀行の通帳を見て、手取額だけわかれば充分。その中でやりくりすればいいんだから」。ついでに、机の引き出しを見せてくれた。そこには未開封のまましまわれて(?)いた、3年分の給与明細があった。

 たしかに彼の言うことも一理ある。自分がいくら使えるか(=可処分所得)を把握し、その範囲に出費をコントロールすれば、とりあえず安定した生活は送れる。

 しかし、それだけではもったいない。

 というのも、給料には各種の手当てが付けられている一方、税金や社会保険料など多くのものが差し引かれている。その仕組みを知っておくだけで、「いざというとき」慌てずに対処できるからだ。

 こうした心構えの「入り口」となるのが、会社員なら毎月もらう「給与明細」。この1枚の紙から広がる世界を、一度のぞいてみよう。

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