テレビ局のせいで、「詐欺犯人が逃げた」事件の顛末
昨2009年12月、「ブラック円」に関わる詐欺事件で、TBSが番組作りを優先して犯行現場を取材しながら警察に通報せず、「犯人を国外に逃走させてしまった」不祥事が起きた。
ブラック円については、このコラムでも書いたので、覚えていらっしゃる方も多いだろう。「なぜこの黒い紙が紙幣なのか」という詐欺師「口上」のキモについては繰り返しになるので、そちらで読んでほしい。
要するにただの黒い紙切れを「100ドル札」「1万円札」と偽って、大量に売りつけたり、紙幣に戻す特殊な薬品という名目で液体を高価な値で買わせる詐欺だ。
番組は、ナイジェリア人の犯人にブラックドルで30万ドルもだまし取られた60代の男性に、密着取材していた。
この犯人、性懲りもなくだました男性に再度近づき、今度は「ブラック円」を持ち出した。ここで取材スタッフが男性に代わって接触、そのウソを暴いたところ、犯人はそのまま国外に逃亡した。――という顛末だ。
なぜ「詐欺とわかった時点で警察に報道しなかったのか」と、TBSの姿勢が批判された事件。警察を外で待たせておいて取材し、「その後踏み込ませればいい」ということなわけだ。



