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「有名人メアドの保証金が10万円」――ネット時代に急増中の「有名人詐欺」。その騙しのテクニックを、徹底的に暴く!

作家 夏原武
2010年 1月28日

メール1本で騙される「有名人詐欺」の悲しさ
 

 詐欺につきもののひとつが「肩書き」という奴。大学教授、医者、弁護士、代議士、あたりが定番であるが、忘れてはいけないのが「有名人」である。

 有名人というのは肩書きではないのだが、一般市民にとってはかなりの威力を発揮する。というのも、有名人を名乗ったり、その知り合いを名乗った詐欺が横行しているからである。

 おおざっぱに言うと、詐欺に使われる「有名人」の多くは芸能人やタレントで、作家や音楽家など創作・芸術関係は稀だ。

 結局のところ、いかに人に知られているかが大切なわけだから、テレビに代表されるマスメディアにどれだけ顔や名前を露出しているかで選ぶわけだろう。

 先だって、こんな事件が報道された。

 人気バンド「バービーボーイズ」のメンバーを名乗るメールを送り、ファンの女性から現金をだまし取ったとして兵庫県警明石署は24日、詐欺の疑いで神戸市兵庫区大開通、会社員、山下百実容疑者(37)を逮捕した。

 明石署によると、山下容疑者は高校の同級生だった女性(37)がバービーボーイズのボーカルKONTAさんのファンと知り、知人を通じて紹介すると持ち掛けた後、2008年5月から本人を装ったメールを何度も送信。食事代、ホテル代などを要求していた。(共同通信2010年1月24日)

 この事件の場合、読めばわかるように、「本人であるかどうか」の証明は、一切されてない。所詮、メールだけのこと。人というものは、それでも騙されてしまうものなのだ。

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