
築5年でフルリフォーム済という「超買い得物件」を飛びつき買い!しかしリフォーム時に「とんでもない防犯弱点」が埋め込まれていた。
編集協力/セコムIS研究所 甘利康文氏
文/増田建治 SAFETY JAPAN編集長
写真/中野和志
2010年 2月3日
築5年フルリフォームの「どうみても新築」物件の住み心地
今回住宅の防犯診断にうかがった吉村さん(仮名)のお宅は、近郊の一軒家。2009年4月に、築5年の中古住宅を購入された。場所は、駅至近の岡の上、陽当たりのいい、気持ちのいい住宅だ。
もともと吉村さんはご近所に育ち、ついこないだまでは、今回の家のごく近所の賃貸に暮らしてきた。そもそもこの家を見付けたのは、2009年3月の通勤途中。そこの看板にあった不動産業者に連絡し、4月にはもう引っ越してきたというから、行動派だ。
なにせ地元っ子だけに、周辺の治安はよく知っている。それによれば、それなりに犯罪はありそう。空き巣被害の報告などが、たまに町会の掲示板に張り出してあるという。
周囲は、大きな家と小さな家、賃貸アパートなどが混在している。どれも新しめ。といって、最近開発された土地ではない。駅に近いだけに古くからの住宅街で、住民の世代代わりに応じて相続などで小さな家やアパートが増えてしまった、というパターンだ。
吉村さんがこの家に決めたのは、「駅に近い」「陽当たりがいい」「割安」といった理由。他と比べるまでもなく、即断に近い。
たしかに築5年でフルリフォームというのは、通常は考えにくい。なんでも元々の大家さんの娘さんご一家の住まい。屋内で大型犬を複数飼っていたといい、それなりに汚れていた。そのためもあり、フルリフォームしたという。
実際お邪魔してみると建具も最新式、床も壁紙も貼り替えられ、キッチンまで交換されている。正直、新築としか見えないもので、かなりのお買い得物件だったことは間違いない。
購入に当たって、吉村さんは、防犯面はあまり考えていなかったという。実際、買った経緯も即断だ。それに元々近所の実家ではドアの鍵も締めないような「古き佳き時代」の日本の近郊が残っており、それもある。
さて、実際近所の治安はどうなのか、この家に防犯弱点はあるのか。防犯専門家である、セコムIS研究所の甘利康文氏と共に、分析に入った。




