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「名義貸し」で小銭を稼ぐつもりが、詐欺師にごっそり抜かれる現実。下手すれば自分が「犯罪者」になる危険性まで。――名義貸し詐欺の手口を「全部」書く!

作家 夏原武
2010年 1月14日

「名義貸し詐欺」でダマされる、「善良な小市民」たち
 

 安易に他人を信用してはいけない、これはあらゆる詐欺・悪徳商法に共通する大切な心構えであるが、その典型とも言うべき詐欺犯罪がある。

 それは、「名義貸し詐欺」である。

 この詐欺が最初に話題になったのは、10年以上前になる。その時のネタはサラ金(消費者金融、と呼ばなければいけないそうだが、筆者はこちらの呼称が正しいと信じている)である。

 どういうものか、ここで手口をバラしておく。詐欺師の持ち掛けはたとえばこうだ。

「小口金融の実態調査を行っています。あなたが契約者となり30万円借りていただければ、謝礼として3万円を支払います。借りた金はこちら指定の口座に振り込んで下さい。振り込みが確認された段階で、謝礼をこちらからお支払いします。その後、ひと月借りていただいて、全額返済するのですが、その時の元利はこちらが負担いたします」

――などといった文句で誘ってくる。

 当時狙われたのは、主に社会経験がなくウブな大学生。「小口金融」の部分を「学生ローン」「学生対象の金融」などと言い換えている。

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