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日銀を事業仕分けの対象にせよ!

経済アナリスト 森永卓郎
2009年 12月22日

 一時の人気にかげりの見える鳩山内閣だが、11月11日から9日間の日程で行われた行政刷新会議による「事業仕分け」は、国民にも評判が高かった。今年の新語・流行語大賞の年間大賞こそ「政権交代」に譲ったが、「事業仕分け」もトップテンに入った。

 まさに民主党政権の思惑どおりの結果になったのだが、わたしは事業仕分けの中継を見ていて、正直なところ暗い気分になってしまった。

 事業仕分け自体を否定する気はないが、ものすごく乱暴だなというのがその印象だったのだ。

 例えていえば、古代ローマ時代のコロッセオ(円形闘技場)で行われた公開処刑のようである。コロッセオは格闘技が行われたことで知られているが、罪人の公開処刑も行われたのだ。その残酷なイベントは、当時のローマ市民を熱狂の渦に巻き込んだという。事業仕分けに熱中する国民の様子に、そのシーンが重なって見えてしかたがなかったというのは言い過ぎだろうか。

 結局、それだけの大騒ぎをして、予算から削減できた金額は7000億円弱である。3兆円の目標には遠く及ばなかった。

 そのニュースを聞いて、わたしの頭に1つの考えが浮かんだ。

「政府に近い重要な法人が、今回の仕分けの対象から外れていたじゃないか。あそこを仕分けすることこそが、日本経済にとって必要なんじゃないだろうか」

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