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ひそかに権力奪取を狙う「構造改革路線」の第三極

経済アナリスト 森永卓郎
2009年 10月19日

 9月16日、臨時国会での鳩山由紀夫民主党代表の首班指名から1カ月。メディアの政治報道は、もっぱら新内閣、民主党関連のニュースが圧倒的である。

 9月28日には、谷垣禎一氏が自民党の新総裁に選出されたが、残念ながら影が薄いと言わざるをえない。谷垣氏は勉強家であり、穏やかな性格の人物である。また、総裁選に立候補した3人のなかでは、最もリベラルな考え方の持ち主であり、小泉内閣がもたらした格差拡大についても行き過ぎを指摘し、国民の立場からものごとを見ることのできる優れた人材といってよい。

 もし、日本の政治・経済がいわゆる平時の状態であり、自民党が与党のままであれば、実に適切な人を選んだといえるだろう。

 だが、現実はそうではない。それどころか、谷垣総裁を選出したことで、自民党は凋落への道を、いや場合によっては消滅への第一歩を踏み出したようにも、わたしには思えるのだ。

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