きのこ狩りで考えた、「文字の発生と生き残る知恵継承」
ここ数年、年に1度は参加しようと楽しみにしているきのこ狩り。
早朝の山の中は、朝靄が立ち、思っている以上に涼しい。3時間ばかりも地面や樹上に目をこらしながら歩き、かごに、さまざまな種類のきのこが採れた。食べられるきのこは、この中でいったいどれだけあるのだろう。山を降りればきのこ狩り名人が待ち受けていて、私が採ったきのこをしっかり選別してくれるはず。
キノコを探して山を歩きながら考えた。
私の場合きのこ狩り名人にすべてお任せで済むけれど、食べられるきのこ、危ないきのこ選別の知識を得るために、いったいどれだけの人が過去に命を落としてきたのだろう。
日本薬科大学教授の船山信次氏は、あるテレビ番組の中で、「パピルス、くさび形文字、中国で紙が発明された、などというほど古い時代の書き物の中にも、毒や薬の話が出ている。そういった記録を残したいがために、人類は記録法を開発したんじゃないかと思えるくらいです」と語っていました。
人間、食べなければ生きていけません。今のように「スーパーに行けば24時間365日食べものが手に入る」という環境が出現したのは、ほんの数十年のこと。私たちは特に不安に感じることなく、食べものをカゴに入れ、レジに並びます。なにか特別な事件でも起こらない限り、安心、安全が保証されているのは当たり前と、疑うこともせずに。




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