不況で流行る「投資詐欺」、詐欺師の鼻を明かす
今回は未曾有の不況と呼ばれている昨今、増え続けている2つの詐欺・悪徳商法を取り上げたい。そのまま取り上げてもつまらないので、実際に「詐欺師を騙す詐欺師」つまり「クロサギ」の視点を入れながら、紹介する。なお、登場人物はすべて実際に筆者が取材をした現役の詐欺師たちではあるが、仮名であることをお断りしておく。
まずは不況で一番増えている投資話にまつわる詐欺。
銀行金利は、これが金利かというぐらいに下がっていて、ほとんど意味をなさないほど。しかも、ペイオフが実施されてしまえば、1000万円しか保証されないのだから、あきれてしまう。
こういうときに誰もが考えるのが、「もう少し有利になる投資はないだろうか」というもの。そこに目を付けるのが、詐欺師たちである。
投資話のポイントはいかにリアルか。ただ単に「利回りがいい」だけで乗っかる人間は少ないからだ。
そしてリアルな話を考えるような詐欺師ほど、「詐欺師を狙う専門詐欺師」であるクロサギにとっては、狙いやすくなる。緻密に詐欺を考え出す人間は自信家であり、頭の良さを誇っている。だからこそ穴も開くからだ。
クロサギの坂家(仮名)が狙ったのも、そういう詐欺師だった。



