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東名高速は東海地震に耐えられるか──
5日間の通行止で現実味増す「悲観シナリオ」

建築&住宅ジャーナリスト 細野透
2009年 8月27日

想定外だった震度6弱での路肩崩落

 8月11日午前5時7分に発生した「静岡地震」により、東名高速道路は牧之原サービスエリア付近(静岡県牧之原市静谷)で、上り線の路肩が長さ約40メートル、高さ10メートルにわたって崩落した。このため、上り線はほぼ5日間にわたって通行止めになった。

 上り線の応急工事が完了して、東名高速道が全面開通したのは16日午前0時。ちょうどお盆の帰省、Uターンの時期と重なったため、首都圏と中部圏・近畿圏を結ぶ交通の動脈は大きく混乱した。

 震度6弱の地震により崩落した個所は、盛土の上に路面を載せる構造だった。路肩が崩落した原因は、盛土の強度が弱かったのに加えて、地震前日の10日早朝から地震発生時までに、90ミリ近い雨が降って地盤が軟弱になっていたためと推測されている。

 今回の路肩崩落は、「静岡地震」の約200倍の規模とされる東海地震を前に、大きな不安を残す結果となった。「静岡地震」では最大で震度6弱でとどまったが、東海地震の想定震度は最大で震度7とされるからだ。

 加速度で表せば、地震の周期が0.6秒のとき、震度は以下のようになる。

震度6弱250〜450ガル
震度6強450〜800ガル
震度7800ガル以上

 気象庁の震度解説表によると、震度6弱で「がけ崩れや地すべりが発生することがある」としている。これに対して、震度6強および震度7では、「がけ崩れが多発し、大規模な地すべりや山体の崩壊が発生することがある」とする。このように、震度6弱に比べて、震度6強・震度7の被害は極めて大きくなる。

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