「働き盛りの憤死」激増――過労死、自殺を防ぐ「キモ」 不景気があなたにもたらす心の病と家庭崩壊を考える〜シリーズ2〜
文/吉田直人 写真/リテラジャパン
2009年 7月21日
最近のわが国におけるうつ病の増加と自殺の多発は、経済的不況による雇用情勢の悪化と関連し、重大な社会問題となっている。中高年男性の過労死・自殺が際立って多い日本独特の状況を整理したうえで、個人レベル、企業レベルでの対策を考える。
なお、本記事は、リテラジャパン・ファイザー主催で行われたパネルディスカッション「うつ病・自殺・格差社会」の内容に基づいて、日経BP社が独自に抜粋、編集したものである。
なお、本記事は、リテラジャパン・ファイザー主催で行われたパネルディスカッション「うつ病・自殺・格差社会」の内容に基づいて、日経BP社が独自に抜粋、編集したものである。
都市の中高年男性の自殺が増加している
岩波 日本の自殺統計を見ますと、自殺率が増えているのは、40代、50代の男性です。ほかの世代あるいは女性も若干増えていますが、そこの男性の部分が一番中心になっている。

精神科医・昭和大学准教授 岩波明氏
神庭先生は精神科の立場からそういう自殺の実態については、どういうお考えをお持ちでしょうか。
神庭 1万人増えた分は、ほとんどが中高年です。でも、すべての年代層にわたって増えていて、高齢者も若い人も増えている。中でも中高年の男性が増えている状態です。

精神科医・九州大学大学院教授 神庭重信氏
都市と地方とで少しまた違っていて、都市型の自殺は中高年の男性が多い。たとえば秋田、青森、岩手で自殺対策が少し進んでいるのですが、それは過疎地の高齢者を対象として地域作りをし、高齢者が孤立化しないよう見守る社会を作った。それは割と効果を発揮している。おそらく多重債務とか失業などいろいろな問題を抱えている、都市型の中高年の男性への対策が、まだ十分機能していないかなと思います。




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