補正予算が可決されて「国立メディア芸術総合センター」という名称の施設が年度内に着工されることになった。いわゆる「アニメの殿堂」である。
マンガ、アニメ、ゲームなどを収集して展示する博物館が、東京の湾岸地域・お台場に誕生することになった。自他ともに認めるオタクのわたしにとって、こうした施設ができるのはうれしい。以前から、アニメやマンガは立派な文化だと言っていたのが、ようやく政府にも認められるようになったと思うと感慨深い。
だが、そのわたしでさえ、117億円を投じて、延べ床面積約1万平方メートルもの巨大な施設を、お台場につくることに対しては、首をひねってしまう。
政府は、赤字垂れ流しの無駄な公共施設という非難をかわしたいのだろう。運営は独立採算制にするという。ということは、費用のほとんどすべてを入場料でまかなうというわけだ
だが、それは可能だろうか。入場者数は年間60万人を見込んでいるというが、本当にそんなに多くの人が訪れるとは思えない。
数字の根拠は、文化庁が主催して六本木で開かれている「メディア芸術祭」である。その1日あたり入場者数が5000人で、その半分程度の入場者数は見込めるというのがその根拠だ。だが、メディア芸術祭は入場無料である。
たとえ、その入場者数が正しいにしても、入場料を一人数千円にしないと採算が合わない。これだけ見ても、かなり甘い見通しであると言わざるをえない。




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