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振り込め詐欺「1日8000万円」時代を生き抜く知恵とは

作家 夏原武
2009年 6月15日

振り込め詐欺は、電話誕生時から存在した

 276億円。2008年に発生した「振り込め詐欺」の被害総額だ。2003年には22億6000万円だった被害額は、およそ5年で10倍以上に膨れ上がったことになる(数字はいずれも警察庁発表のもの)。

 当初、「オレオレ詐欺」「架空請求詐欺」などと呼ばれていたものを、その手口のほとんどが銀行振り込みを利用したところから、総称として「振り込め詐欺」にまとめられたわけだが、そのルーツは古い。電話が誕生した以降ではもちろんあるわけだが、要するに「声色詐欺」が大元にある。

 どういうものかというと、「電話で他人のフリをして金品を騙し取る」というもので、家族・親戚・友人を名乗っていた。唯一、違いがあるとすれば、それは口座振り込みではなく、実際に人間が訪れて受け取っていたというところだ。もちろん、成りすました本人が行くわけではなく、友人・知人あるいは「金品を受け取る権利を有する立場にある」と称する人物として訪問していた。

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