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味から始まる復興 ~復興グルメ~ビジネス

復興ニッポン:東北のうまい肉と魚を味わう、釜石「誰そ彼」(1/2ページ)

~味から始まる復興~

2012.05.09

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 釜石でうまい肉、うまい魚を食べられる店として、テレビや雑誌に取り上げられ、地元では知らぬ人のいなかった「暮六つ」。東京・芝浦の食肉市場で15歳から修業した、大将の柏崎久雄さんは、独立後も高級肉の特別な仕入れルートを確保。魚は地元の港から、活魚のまま仕入れて刺身に。その味に引き寄せられ、毎晩多くの客で賑わっていた。

 そして、2011年3月11日――。「店と自宅は津波に流されてねえ。そのあと何日も、何日も、店の物が残っていないか探し回ったよ。そしたら見つけたんだ、この一枚板のカウンターを。店を続けるか、たたむか。悩んでいた俺の背中を、このカウンターが押してくれたね」

活魚のみを使ったお刺身 (この記事の写真:田頭真理子)
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 30年前、東京に3本しかないと言われた松の一枚板のカウンター。当時120万円をはたいて手に入れ、自分の店を構えた。思い入れも、思い出もひとしおだった。

店主の柏崎久雄さんと、奥様の美智子さん。お二人にぴったり寄り添うのが一枚板のカウンター。震災直後は隣接する釜石ベイシティホテルで、料理長と一緒に被災者に食事をふるまった
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 そこからの行動は早かった。自衛隊のヘリコプターでカウンターを運んでもらい、地元の大工さんにすぐ店の工事を依頼。危険な地域だからと営業許可を渋る釜石市の担当者に、「ここは釜石一の繁華街。そこを明るくしないと復興なんてできない! 許可が下りるまで俺は帰らない」と、柏崎さんはねばりにねばった。

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