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復興ニッポン:≪灼熱ゼミ≫生産設備に甚大な被害を受けた部品メーカーの経営者は、顧客の要望にどう応えるのが正しいか(1/5ページ)

【1】早稲田大学ビジネススクール 内田教授の灼熱ゼミ(課題1:部品メーカー編)

2011.10.18

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 企業の競争環境は、近年大きく変化してきた。従来の“同じ業界の企業と同じルールで戦う”ことから、“異なる業界の企業と異なるルールで戦う”ことが求められる、まさに異種格闘技の様相を呈している。さらに“震災復興“という誰もが未体験のお題目のもとに、我々は今をどうサバイブしていくべきなのか? 自分が会社のトップならこの局面をどう乗り越えていくのか?

 未曽有の危機の中で、ビジネスリーダーはどうリーダーシップを発揮していくのか、今回の大震災で改めて問われている。そこで、1つの課題をもとに、「競争戦略」を学ぶ早稲田大学ビジネススクールの内田和成研究室のゼミ生とOB、合計12人と共に考えていく。社会人大学院生が内田教授と激論を交わす、“白熱教室“を超えた“灼熱ゼミ”の様子を、机上の空論としてではなく、日本の産業を再び立ち上がらせるための建設的な議論としてお読みください。

早稲田大学11号館903教室に集まった内田ゼミのメンバー(写真:陶山勉、以下同)
[画像のクリックで拡大表示]

 「課題1」では、被災地に拠点を持つ部品メーカーのトップとしての意思決定のあり方を考えていきます。

(課題1)

 あなたは日本のある部品メーカーのトップです。主な顧客は電機メーカーで、日本企業中心ですが世界中の電機メーカーにも供給しており、シェアは50%を超えています。これまで独自技術により独創的な部品を提供しつづけ、この分野では高いシェアを確保してきました。ところが、震災により、自社の生産設備が甚大な被害を受け、その製品の生産回復のめどが立ちません。顧客からは、速やかな部品供給の再開、並びに自社への優先的な供給を求められています。

 この問題を解決するために、社内からは、速やかな復旧のために取引先への支援をもっと要請すべき、あるいはライバル企業にノウハウを公開して生産代替を頼む、など様々な声が出てきています。あなたは何を基準にどう判断して、どう実行していきますか?

内田教授(以下、内田) まず1番目の課題は、部品メーカーのトップだったら、あなたはどうしますかということなので、誰か口火を切ってもらえますかね。じゃあ、トップバッター、はい、志賀さん。

内田和成 早稲田大学ビジネススクール教授
東京大学工学部卒業。慶應義塾大学大学院経営管理研究科卒業経営学修士(MBA)。日本航空を経て、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に。2000年6月から2004年12月までBCG日本代表を務める。消費財からIT業界まで、数多くの業界でマーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略の策定、実行支援を数多く経験。2006年度には世界の有力コンサルタント、トップ25人に選出。2006年4月より現職。専門は競争戦略とリーダーシップ
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