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「復興ニッポン:輪になろう日本酒」――日本酒を飲むことが被災地の支援に(1/3ページ)

全国195の酒造メーカーが一堂に会する大試飲会を開催

2011.09.21

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 東日本大震災から半年。2011年9月23~24日、被災地への義援金を募る日本酒のイベントが開催される。北海道から九州まで、全国195の酒造メーカーが一堂に会する大試飲会「輪になろう日本酒」だ。9月23日(金/祝日)東京ドームシティ、プリズムホールで開催。翌24日(土)は、参加している全国の酒販店での購買や居酒屋での飲食がチャリティーの対象という、二段構えの構造になっている。

 企画したのは花岡賢さん。日本の酒をおいしく飲ませることにこだわった2軒の店の経営者だ。花岡さんと花岡さんを支える部下の和田静佳さんに話を聞いた。

花岡賢さん(右/日本酒はなおか店主/実行委員長)、和田静佳さん(左/Japanese Sake Bar 87 店主/実行委員)
[画像のクリックで拡大表示]

――企画を思い立った経緯を教えてください。

花岡 僕は2軒の店を経営していますし、それ以前は食関係の会社で購買担当をしていました。だから、あの震災で被災された方々の中で、お世話になっている蔵や食材関係の方々がたくさんいたんです。とにかく早く何かしなければと思い、日本酒造組合中央会が義援金の受付を開始したのを機に、募金箱を設置しました。

 ただ、たった2軒に置いたところで集まる額は知れています。知り合いに声を掛けて広めてもらって、結局50軒近くの店が「日本酒義援金箱」を置いてくれました。3月中旬から始めて、4月25日を期限とし、約112万円が集まりました。

ちゃんとした支援をするための“場”を作ろう

 実は、3年前から「酒は未来を救う」という子どものためのチャリティーイベントをやっています。6月にもイベントを開きました。その準備もあり、震災に関しては特に次の展開を考えていなかったのです。ところが、飲食店はもちろん、酒造メーカーや客など、いろいろな人から「何かできないか」という相談を持ちかけられることが多かったんです。

 その人たちと話して考えました。もし個々に行動を始めたとしても効果は薄い。ちゃんとした支援をするためには、大規模にお金を集める“仕組み”か“場”を持たなければ、ただの自己満足で終わってしまう、と。そして、今回のスタイルを思い付いたんです。

――もともと開いているチャリティー試飲会の拡大版ですね。勝手の違うところもあったのでは?

花岡 「酒は未来を救う」の会は、参加酒造メーカーが約70社、来場者が約1000人という規模です。今回は、最低でも2000人、できれば3000人は来るような会にして、寄付金をしっかり集めたい。こんな時だから、できるだけ多くの蔵元、飲食店や酒販店にも参加してもらって、業界内の垣根を越えて協力する、そういうものにしたいと、最初から思っていたんです。だから、業界全体が「輪になって」という構想は最初からです。

 そのためには、広く信頼される人に会長になってもらいたい。そこで、ウチの店の仕入れ先でもある酒販店・横浜君嶋屋の君嶋哲治さんに企画書を持ってご挨拶に伺いました。それが、3月末頃です。君嶋さんも「大きい話だね」とはおっしゃっていましたが、すぐに快諾してくださって、やることが決まりました。ほっとしましたね。実際に運営を進める実行委員もその場で決めて、いよいよ動き出したんです。

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