ラジオや電卓,ポケコン,ノート・パソコン,そして携帯電話まで,国内メーカーの電子機器を世界市場で販売した家電バイヤー,内海信二。彼の足跡から,日本企業の海外進出の歴史を振り返る。

 まずは,上の画像をご覧いただきたい。セピア色の古めかしい集合写真に納まっているのは,シャープ2代目社長の佐伯旭や,樫尾四兄弟の三男でカシオ計算 機・現社長の樫尾和雄,そして元アスキーの西和彦,ノキア・ジャパン 最高顧問の橋田公雄などなど。いずれも,日本の電子産業の発展を牽引した面々の若かりしころの一コマである。

 これらすべての写真で,彼らの傍らに写っている人物が一人いる。それが,これから語る物語の主人公,内海信二である。