こんにちは、酒井美佐子です。ナグモクリニック総院長である南雲吉則氏の「若返り方法」の一つとして有名になったゴボウ茶。実年齢56歳の南雲氏が、20歳も若く見られている(見た目だけではなく、身体の中もです)ということで、毎日お飲みになっているゴボウ茶が注目を浴びています。ただ、ゴボウをメディカルハーブとして用いる場合には、副作用にも注意が必要。今回は、そうした注意点も含めて、メディカルハーブとしてのゴボウをご紹介します。

 ゴボウ茶は、次のような手順で作ります。

1)ゴボウを皮つきのままタワシで水洗いする。
2)皮むき器で皮ごとささがきにし、流水で洗う。
3)天日で2〜3時間干す。
4)とろ火で10分間ほど乾煎りする。

 これを煮出して飲用します。市販のものも、よく見かけるようになりました。

 日本ではゴボウは食用。食用で用いられているのは、日本と韓国くらいだそうですね。きんぴらゴボウや筑前煮など、ゴボウが味の決め手となっている料理がたくさんあります。このゴボウは英名をバードック・ルートと言い、原産地であるヨーロッパでは、メディカルハーブとして古くから用いられてきました。

 バードック(学名Arctium lappa、和名ゴボウ、科名キク科)は、メディカルハーブとしては、根部のほか種子、葉部を使用します。解毒・浄血作用に優れたハーブで、にきび、蕁麻疹、湿疹、乾癬、酒さなどの皮膚疾患に用いられます。その場合、皮膚の症状に合わせ、ダンディライオンやレッドクローバーなどのハーブも組み合わせて使います。便秘や高血圧などにも使われているようです。

 バードックは使用部位によって作用が異なり、根には、肝臓をエタノールや四塩化炭素から守る働きや、抗炎症作用、免疫活性作用などが報告されています。種子には抗血小板作用や、含有される苦味配糖体(アルクチイン)による癌予防効果があるとされ、葉には抗菌作用が報告されています。メディカルハーブとして使う場合の剤形は、煎剤、長めに浸した浸剤(1日6〜15g)のほか、ハーブカプセル、チンキ剤などです。

 メディカルハーブとしての安全性ですが、米国ハーブ製品協会(American Herbal Products Association)によるクラス分類ではクラス1、つまり「適切に使用すれば安全」と評価されています。ただ、キク科アレルギーのある人は注意が必要です。少量から始めるなど、食用では考えていなかったことにも注意をしなければなりません。バードックのお茶では、抗コリン系の副作用(口渇、めまいなど)も報告があります(J Toxicol Clin Toxicol. 1984-1985;22(6):581-4.)。バードックそのものの副作用なのか、何か汚染物質(コンタミネーション)が混ざったためなのかは不明ですが、用心するに越したことはありません。

 私たちが普段食しているゴボウを、メディカルハーブとして使った場合に、このような報告があることは驚きです。今、はやりのゴボウ茶ですが、もしも飲んで体調に異常が出た場合は副作用やアレルギーの可能性がありますので、すぐにやめましょう。