住宅の雨漏りでは、家づくりの過程の単純なミスや見落としが原因になることが多い。雨漏りトラブルの調査や補修提案を手掛けるカメイアクア総合(東京都町田市)の亀井秀一社長は、「原因を調べた結果、基本に照らして『信じられない』と思わざるを得ないケースも少なくない」と話す。
例えば、図はその一例だ。この住宅は木造3階建てで、1階に設けた駐車スペースの天井から雨が漏ってきた。雨水の浸入箇所は複数あったが、亀井さんがまず目を付けたのは外壁上部と屋根の取り合い付近。「板金の唐草水切りが、角度や雨樋へのかぶり方が不自然だった」(亀井社長)。調べてみると、樋で跳ね返った雨水が軒の幕板まで掛かる状態とわかった。水切りの出や角度が適切でなく、樋へのかぶり方が浅かったためだ。雨水は幕板と野地板の取り合い付近から内部に入り、軒天の裏を回って、外壁防水紙の上端から壁内に浸入。壁内を1階まで伝っていったとみられる。
出展:2011年12月号 37ページ
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