2030年には、人口で中国を追い越すと考えられているインドの経済が、本格的に活況を呈(てい)し始めたようだ。2010年8月7日の日本経済新聞朝刊は、経済用語を解説する「きょうのことば」でインドの家電市場を取り上げた。この記事では、2009年度における家電全体の市場規模が約4000億ルピー(約8000億円)になったという、インドの家電メーカーの業界団体であるCEAMAのデータを紹介している。さらに、このところインドでは、家電の市場規模が毎年30%以上のペースで拡大しているという。また、2010年8月10日の日経新聞朝刊は、インドにおける7月の新車発売台数が25万3574台を数え、前年同月比で37%増加したという話題を紹介した。
矢野恒太記念会「世界国勢図会2009/10」でインドのGDP(国内総生産)を調べてみると、2007年が1兆1769億ドルで、これに対し中国は3兆2055億ドルという数字になっている。2010年6月1日の日経新聞朝刊は、インドの今年1〜3月期の実質GDPが、前年同期比で8.6%増加したというニュースを掲載した。記事ではさらに、「インドの実質成長率は2005年度から3年連続で9%台に達した。08年度は世界的な金融危機の影響を受け6.7%まで減速したものの、09年度は今年1〜3月期の高めの成長により7.4%に持ち直した」とのデータにも触れている。
2010年4月13日の朝日新聞夕刊は、アジア開発銀行(マニラ)が発表した、アジア・太平洋地域における経済成長率の予測を紹介した。これによると、インドの2010年の成長率は8.2%(中国は9.6%)、2011年が8.7%(同9.1%)となっている。その後、2010年7月20日の朝日新聞夕刊は、同じくアジア開発銀行による2010年の経済成長率予測の修正版を紹介しており、インドについては8.2%という数字を追認している。インドの経済成長率は、中国のペースにはわずかに追い付かないものの、極めて高水準を保っている。
















