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インド、大草原に広がる野生の王国

2010年08月10日  RSS 

 インド北東部の大草原に広がるカジランガ国立公園。

 ここに暮らすインドサイ(学名:Rhinoceros unicornis)は、全身を分厚い皮膚の鎧(よろい)で固め、頭には角が一本あり、体重は2トン前後にもなる。かつてはパキスタンからミャンマーにかけて数多く生息していたが、現在は2700頭を下回る。最新の報告では、そのうち約2000頭がカジランガ国立公園に生息しているという。

 公園の面積は860平方キロ。北部には80キロにわたってブラフマプトラ川が流れ、いくつもの砂州が形成されている。川の北側にも保護区があるが、南側の氾濫(はんらん)原が公園の大半を占める。川の面積を除くと、1平方キロ当たり4頭のインドサイが生息している計算になる。

 100年前、公園のあるアッサム州に生息するインドサイの数は200頭に満たなかった。生息地となる肥沃(ひよく)な流域の大半は農地として失われ、角目当ての密猟も横行していたのだ。

 1908年、インド政府はサイを守るため、カジランガの一帯を保護区に指定した。当初、区域内に生息していたサイは、わずか12頭ほどだったとされる。その後、保護区は徐々に拡大し、74年には国立公園となり、85年にはユネスコの世界遺産に登録された。90年代後半には再び拡張され、2倍の面積になった。現在、カジランガ国立公園はアジア随一のインドサイ保護区となり、ここからサイを別の保護区へ移して繁殖させる試みも行われている。カジランガがインドサイの未来を握っていると言える。


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