介護付き有料老人ホームに入所する90代男性の患者さん。月に1度、医師の往診があり、その際にお薬が処方されます。処方内容は薬局にFAXで送られてきますので、それを基に調剤し、私たちが施設にお薬をお届けしています。
実はこの患者さん、訪問に当たってちょっとした覚悟が必要です。つい先日、私がこの患者さんを担当したときも、薬歴と薬剤を携えて患者さんの部屋の前に立ち、「フーッ」と息を吐き出してからベルを鳴らしたものです。
なぜこんな心の準備が必要なのかといいますと、この患者さん、非常に話が長いのです。一般的な患者さんであれば、体調や副作用出現の確認、残薬の有無などについてひと通りうかがい、会計へと進みます。ここまでの流れはほかの多くの方と変わりないのですが、この患者さんは会計が済んでからが「始まり」になります。
















