最後は「仕事が属人化していて別の人が業務を継続できない」という課題だ。通常も問題になるが,被災時は深刻な事態を招く。「このシステムはあの人にしか分からない」という状態では,災害時に迅速な復旧は望めない。
属人化対策は通常,担当替えによって解消するのが基本である。パンデミックの際は欠勤率の上昇も考慮して体制を組む。優先する業務をあらかじめ決めておき,同じ業務を複数の担当者がこなせるようにする。
東京ガスグループのティージー情報ネットワークには,協力会社の社員を含めて約200人の運用要員がおり,パンデミックが発生するとこの中の40人が対策に当たる。20人ずつ二つの班に分かれ,「交代で各班が2週間ずつセンターに“籠城”し,ガス供給と保安確保を継続するシステムの運用を続ける」(基盤・運用サービス部長 中濱一芳氏)。複数チームで交互に同じ業務を遂行する仕組みは「スプリット・チーム制」と呼ばれる。
出展:日経SYSTEMS 2010年2月号 p.16,p.21ページ
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