(前回から続く)
前回に紹介した仕様変更の問題に戻ります。プロジェクトの初期段階では見えていなかった課題が途中で発生し,変更が入ることはよくあります。ずさんなプロジェクト計画による安易な変更は論外ですが,一度作成した計画は絶対に変更しないという姿勢は硬直的すぎます。プロジェクトを遂行するためには柔軟性が求められます。
ただし,変更が必要になった場合,状況の変化を的確にとらえるために,主要な関係者の調整が極めて重要になります。このプロジェクトの責任は発注している顧客側にありますが,受注側にもプロジェクトを成功させるための責任があります。
プロジェクト全体で,ビジネス性の観点から何が最重要なのかを明確にしなければなりません。なぜその仕様変更が大切なのか,納期厳守は必須なのか,ともかく納期を優先し,後で仕様を拡張することは可能か,といったことを発注側は明確にすべきです。受注側も,変更による技術的な課題の有無,要員と開発コスト増加などの影響を,納期を延ばせないときも含めて整理する必要があります。
出展:2009年7月13日号 pp.94-95ページ
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
















