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松浦晋也:東京都が児童ポルノ規制の美名の下、思想統制への道を開こうとしている

松浦晋也「人と技術と情報の界面を探る」

2010年03月18日  RSS 

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 前回に引き続き、著作権について書く予定だったが、前回掲載以降、東京都で恐るべき事態が進行している事実が急浮上した。今回は、そのこと――「非実在青年」都条例案――について書くことにする。

 先に結論を書いておくと、これは青少年保護の美名の下に、権力が市民を恣意的に支配する根拠を与える恐るべきファシズム条例だ。このような条例は成立させるべきではないし、間違って成立してしまった場合には、日本という国家の尊厳のためにも速やかに廃止に追い込む必要がある。

 小泉政権のころから、美しい名前の法律・条例で、実際には過酷な内容を国民に押しつける動きが目立っていた(その典型例が障害者自立支援法だった)。その集大成が、今回の東京都の動きであると言えるだろう。

 通称「非実在青年」都条例案――正確には「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の改正案である。東京都青少年の健全な育成に関する条例は、リンク先を読めば分かるように、ポルノ出版物、自殺や殺人を教唆する書物など「青少年の育成に好ましくないもの」を18歳以下の青少年に頒布することを禁じる条例である。

 現在開催中の2010年第1回定例都議会(会期は3月末まで)に、同条例の一部を改正案が。東京都より提出されており、可決されれば4月1日から施行されることになる。

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