百貨店の新築・増床オープンがピークを迎える2011〜12年に向け、着々と変貌しつつある関西の中心市街地。この春は、首都圏で人気の大型店が相次いで関西に初上陸し、話題を呼んでいる。
関西でいま最も熱いのが、大阪ミナミエリア。メインストリートの心斎橋筋商店街は休日約10万人の通行客があり、賑わいが絶えない。そこに話題ショップが進出したため、いわゆる“心ぶら”を楽しむ人たちが確実に増えている。ある調査によると、最近は特に若者の来街が増えているという。
転機になったのが、09年秋、旧そごう心斎橋本店跡に開業した大丸心斎橋店北館(詳しくはこちら)。地下鉄に直結した地下フロアに、“安カワイイ”ファッションを集積した売り場を新設し、従来百貨店が取り込めていなかった若い女性客を呼び戻した。今春増床オープンした高島屋大阪店にも、若い女性客を狙ったフロアが登場(詳しくはこちら)。ヤング層の争奪戦が本格化している。
そこに参戦したのが、ファストファッションブームの火付け役「H&M」だ。3月6日、通称“ひっかけ橋”といわれる戎橋北側にオープン。当日は雨天にもかかわらず、開店前に約2500名が並んだ。心斎橋筋ではユニクロ、ザラがしのぎを削るほか、今春はポイントの関西旗艦店となる「コレクトポイント」も進出。大丸心斎橋店北館には、大人客を狙った有力セレクトショップが出店した。
大阪ミナミほどの盛り上がりではないが、神戸元町でも、新たな動きがある。ここ久しく話題のなかった旧居留地に「バーニーズ・ニューヨーク」が進出。「ルイ・ヴィトン神戸店」も移転オープンしたのに続き、3月20日には「ビームス ハウス 神戸」が開業。コンセプトは「自分のスタイルを持ち、ファッションとライフスタイルを積極的に楽しむ大人の男女のためのショップ」。東京エリア以外では初出店となり、旧居留地に来街する富裕層を取り込む戦略だ。一方、元町駅前では、アパレルメーカー・ジャヴァグループの運営するファッションビルに「ユニクロ」が出店した。
一部で消費回復の兆しが見えるものの、依然としてデフレ不況が続く小売業界。話題店の進出により、地域全体の底上げとなるか。注目店を直撃した。
















