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医療

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かゆみのメカニズムが見えてきた透析掻痒症

κ受容体の活性化でかゆみを抑える新薬が登場

2010年03月11日  RSS 

血液透析患者にみられる透析掻痒症は、皮膚症状を伴いにくい代表的な「かゆみ」の一つ。発生頻度は、維持血液透析患者の約7〜8割に上るとされる。実際、2001年に新潟県で行われた大規模なアンケートでは、2474人の維持血液透析患者のうち1801人(72.8%)がかゆみを経験しており、その75%が毎日掻痒感を訴えていたことが分かった。

 透析掻痒症は発赤や隆起などの皮膚病変を伴わないことも多く、適切な治療が行われてこなかった。また、これまで発症の機序がはっきりしていなかったため、「抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬が漫然と投与されてきた」と防衛医大腎臓内科准教授の熊谷裕生氏は話す。

 しかし、最近、透析掻痒症のかゆみが、蕁麻疹や虫刺症などのヒスタミンによるかゆみとは異なる機序で生じることが分かってきた。昨年、透析掻痒症の治療薬であるナルフラフィン(商品名レミッチ)が承認、発売された。ナルフラフィンの臨床試験を行ってきた熊谷氏は、「これまで効果的な治療法がなかった透析掻痒症の治療薬として、ナルフラフィンの新しい作用メカニズムは注目を集めている」と言う。

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